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人口減少化社会

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人口減少社会を生きるということ

 

人口減少グラフ

  人口減少から目を背けてはならない
←出典:「国土の長期展望」中間とりまとめ概要 
  平成23年2月21日 国土審議会政策部会長期展望委員会

今回は、人口減少についての話です。既知の内容ですが、2020年現在において日本は人口減少社会に突入しています。左図は国土審議会政策部会長期展望委員会が発表した図を引用させて頂きましたが、このテーマについては様々な省庁・専門機関が発表している多数の資料がありますので、それぞれご覧になって頂ければ全体像の把握は容易にできます。

2050年には総人口が約9500万となり、5人に2人は65歳以上の高齢者という割合になります。総人口だけでみれば、今の8割以下にまで縮小してしまう状態です。そうなると、今ある経済活動自体を見直さなければいけない状況へと陥ります。当たり前に供給されているモノやサービスが供給されなくなったり、供給量や頻度が減ったり、値段やコストが倍増したり。今と同じレベルで維持・運用しようと思うと、莫大なコストがかかってしまうのは容易に想像ができるかと思います。

 

これまでの当たり前が、当たり前でなくなる時代

河合雅司さんのベストセラー「未来の年表」シリーズでは、さらにわかりやすく、人口減少が引き起こす生活の変化が記されています。

たとえば、生活必需品を買うための店舗さえも近隣からなくなってしまい、補填となるであろうインターネット販売も、配達員不足により希望する日時に確実に配達することが困難になってしまう。
地方では過疎化の進展によって、学校が消え、病院が消え、公共サービスが行きわたらず、街自体も消えてしまう。東京でさえも、2030年代をピークに人口減少に転じます。

実際に、私の出身である小豆島の人口は、私が過ごした10代の頃の半分以下になりました。通った小学校は廃校となり、高校は他校と合併し、中学校だけがかろうじて残っている状態です。また、旅行で出かける観光地や静養地でも、同様のことが起こっています。駅前の商店街は活気が薄れ、以前の田畑は荒廃と化した場所も散見されます。

 
夕焼けに赤く燃える海
きれいな花

時代の変化を受け入れ、自らの変革を

人口減少への警鐘が鳴る中、私達一人ひとりは何をすべきでしょうか。

有識者や各界の著名人が、日本再興論や再生に向けた青写真を描き、各種メディアを通じて見聞きする機会も多くあると思います。
そんな時代にあって、私たちは行動や意識を変えているでしょうか。
どこかしら、他人事ととらえてしまっているところはないでしょうか。

過半数以上の方々の意識が変わり、行動変革へと繋がっていかなければ、日本という社会は衰退の一途を辿ってしまいます。

今変われば、まだ間に合います。私達が引き受けた過去のツケを、さらに若い子供世代へと回してしまってはいけません。今できること、変われることと向き合い、明るい未来を自分達で築きたいと考え、微力ながら、一日一日、一歩一歩、確実に前進したいと思っています。